歯ぎしり・食いしばりにボトックスは効く?マウスピースとの違いと治療を選ぶ判断基準
- 2026年8月17日
- コラム


歯ぎしり・食いしばりのボトックス治療とは?効果・限界・副作用を歯科医師が解説
「朝起きると、顎のあたりが重い」
「ナイトガードに穴が開いた。マウスピースだけで本当に大丈夫なのだろうか」
「セラミックやインプラントを長く使うために、強い食いしばりを何とかしたい」
歯ぎしり・食いしばりについて調べていると、「エラにボトックスを打つとよい」という情報を見かけることがあります。注射で済むなら試してみたいと思う一方で、噛めなくならないか、副作用はないか、ナイトガードと何が違うのか、不安を感じる方もいるでしょう。
先に結論をお伝えします。
咬筋へのボツリヌストキシン治療は、筋肉が出す力を一時的に弱める選択肢です。しかし、歯ぎしりが起こる仕組みそのものを必ず止める治療ではなく、ナイトガードの代わりになるとも限りません。
歯ぎしり対策では、「歯ぎしりが起こる背景」「筋肉が出す力」「歯や被せ物が受けるダメージ」を分けて考える必要があります。どこへ対応したいのかによって、生活習慣の見直し、TCH(歯列接触癖)への指導、ナイトガード、ボツリヌストキシン治療などの役割が変わるからです。
この記事では、歯科で行う咬筋ボツリヌストキシン治療について、期待できること・できないこと、ナイトガードとの違い、副作用、治療を受けられない方、効果が現れる時期と持続期間、TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿での費用まで正直に解説します。
まず30秒で確認|ボトックスとナイトガードの違い
| 比較項目 | 咬筋ボツリヌストキシン治療 | ナイトガード |
|---|---|---|
| 主な目的 | 咬筋の過剰な働きを一時的に弱める | 睡眠中に歯や被せ物が直接こすれ、強く接触するのを防ぐ |
| 働きかける場所 | 噛む筋肉 | 歯・被せ物・顎関節への負担 |
| 歯ぎしりの発生 | 必ず止める治療ではない | 必ず止める装置ではない |
| 効果の持続 | 永続的ではなく、時間とともに弱まる | 装着している間に歯を保護する。摩耗・破損時は調整や再製作が必要 |
| 主な負担 | 注射、内出血、噛む力の低下など | 就寝時の装着、清掃、違和感、定期調整 |
| 保険適用 | 歯ぎしり・食いしばり目的では自由診療 | 症状や診断により保険診療で作製できる場合がある |
どちらか一方が優れているわけではありません。
強い筋活動を一時的に抑える目的でボツリヌストキシン治療を検討しながら、歯や被せ物を物理的に守るためにナイトガードを併用することもあります。反対に、生活指導やナイトガードから始め、経過を見て注射の必要性を判断する場合もあります。
「歯ぎしりを治す」を3つに分けると、治療の役割が見えてきます
歯ぎしり・食いしばりの治療が分かりにくい理由は、「治す」という一言に異なる目的が含まれているからです。
当院では、次の3段階に分けて考えます。
| 確認する段階 | 患者さまの疑問 | 主な対応 |
| 1.なぜ起きているか | 睡眠中か日中か。服薬、飲酒、睡眠、緊張などが関係していないか | 問診、生活習慣の確認、TCHへの行動指導、必要に応じた医科との連携 |
| 2.どのくらい強い力か | 咬筋の緊張や起床時の疲労が強いか | 咬筋の診察、ボツリヌストキシン治療などの検討 |
| 3.何が傷んでいるか | 歯、歯周組織、顎関節、詰め物・被せ物に負担が出ていないか | ナイトガード、むし歯・歯周病治療、補綴物の確認、経過観察 |
ボツリヌストキシン治療が主に働きかけるのは、2番目の「筋肉が出す力」です。
睡眠中の歯ぎしりが発生する脳や自律神経の働きを直接治療するものではなく、歯の表面を覆って守る装置でもありません。この位置づけを理解すると、「注射をしたのに歯ぎしり音が残っている」「ナイトガードを使っているのに顎が疲れる」といった疑問も整理しやすくなります。
歯ぎしり・食いしばりは、単に噛み合わせが悪いから起こるとは限りません

歯ぎしり・食いしばりは、専門的にはブラキシズムと呼ばれる咀嚼筋の活動です。睡眠中に起こる睡眠時ブラキシズムと、起きている間に歯を接触させたり顎へ力を入れたりする覚醒時ブラキシズムは、分けて考えます。
日本歯科医師会の解説では、睡眠時ブラキシズムについて、噛み合わせの異常だけを原因とする科学的根拠は実証されておらず、中枢神経系の働きや睡眠中の短い覚醒などが関係すると説明されています。
関連する要素は一人ひとり異なり、ストレス、飲酒・喫煙、睡眠の問題、服用している薬などが影響する可能性もあります。だからこそ、歯を削って噛み合わせを合わせれば全員の歯ぎしりが止まる、という単純なものではありません。
日中の食いしばりでは、パソコン作業、スマートフォンの操作、緊張する場面などで、上下の歯を長時間接触させていることがあります。食事や会話をしていない安静時には、上下の歯は常に触れているわけではありません。「気づくと奥歯を噛んでいる」という方は、まず接触に気づき、歯を離す行動を生活の中へ組み込むことが治療の一部になります。
歯ぎしりそのものの種類、セルフチェック、歯や被せ物への影響は、既存記事のくいしばり・歯ぎしりで歯が壊れるサインでもご案内しています。
咬筋ボツリヌストキシン治療は、どのように働く?
咬筋は、奥歯で噛みしめたときに頬の外側で硬くなる筋肉です。
ボツリヌストキシン製剤には、神経から筋肉へ「収縮する」という指令を伝える神経伝達物質の放出を抑える働きがあります。咬筋へ注射することで筋肉の働きを一時的に弱め、噛みしめたときに生じる力や筋肉の緊張を軽減することを目指します。
ここで区別したいのが、「歯ぎしりが起こる回数」と「一回ごとの筋肉の強さ」は同じではないという点です。
睡眠時ブラキシズムを対象とした無作為化プラセボ対照試験では、咬筋へのA型ボツリヌストキシン注射後、12週間にわたって睡眠中の咬筋活動の強さが低下しました。一方、歯ぎしりの発生回数に関する指標には明確な差が確認されませんでした。
つまり、「歯ぎしりを発生させなくする」というより、発生したときの筋肉の出力を弱める治療として理解する方が、研究結果に近い説明です。
研究では顎の疲労感や痛みの軽減も報告されていますが、対象者数が限られた研究も多く、最適な注入量、長期間繰り返した場合の影響、どの患者さまへ最も適しているかは、まだ検討が続いています。全員に同じ変化が出る治療ではありません。
ボツリヌストキシン治療を検討することがある状態
次のような状態がある場合、口の中と咬筋を診察したうえで選択肢の一つとして検討します。
- 朝起きたときに、顎や頬の外側が強く疲れている
- 咬筋を押すと張りや痛みがあり、強く噛みしめる癖もある
- ナイトガードを短期間で強く削ってしまう、穴が開く
- 歯のすり減り、欠け、ひびがあり、過剰な力の関与が疑われる
- 詰め物や被せ物の破損を繰り返し、むし歯や適合以外に力の問題も考えられる
- 日中の食いしばりへの指導やナイトガードを続けても、筋肉の緊張が強い
- 治療の効果が一時的であることや適応外使用について理解している
ただし、上記に当てはまるだけで注射が必要になるわけではありません。
たとえば「奥歯が痛い」という症状は、むし歯、歯のひび、歯根の炎症、歯周病、親知らずなどでも起こります。痛みの原因を確認せず、食いしばりだと思ってボツリヌストキシン治療だけを行うと、本来必要な治療が遅れる可能性があります。
ボトックスを先に選ばない方がよい場合
次のような場合は、注射を前提にせず、原因の確認や別の対応を優先します。
歯の痛み・腫れ・噛んだときの鋭い痛みがある
むし歯や歯の破折、歯根の炎症などを除外する必要があります。顔の腫れ、発熱、強い痛み、口が急に開かなくなったなどの症状がある場合は、ボツリヌストキシン治療の相談日を待たず、早めに歯科を受診してください。
顎がカクカク鳴ることだけが気になる
顎関節の音だけで、痛みや開口障害がない場合もあります。音がするから注射が必要とは限りません。顎の動きや痛みの場所を確認し、治療が必要かどうかを整理します。
日中、無意識に歯を接触させている
覚醒時のTCHや食いしばりでは、まず接触に気づいて歯を離す行動指導が中心になることがあります。注射によって筋肉の力を弱めても、長時間歯を触れさせる習慣そのものが自動的になくなるわけではありません。
小顔・エラ張りの改善だけが目的
当院で行う治療は、歯ぎしり・食いしばりに伴う咬筋の過緊張や、歯・被せ物・顎関節への負担軽減を目的とした歯科治療です。美容上の輪郭改善だけを目的とする施術とは、診察の目的が異なります。
ナイトガードとボトックスは、どちらを選べばよい?

迷ったときは、「何を一番守りたいか」から考えます。
歯や被せ物を直接守りたいなら、ナイトガードの役割が大きい
ナイトガードは、上下の歯が直接こすれたり、一部の歯だけに力が集中したりするのを防ぐための装置です。
歯ぎしりの筋活動を完全に止めるわけではありませんが、天然歯、セラミック、インプラントの上部構造などを物理的に保護する役割があります。ボツリヌストキシン注射には、歯の表面を覆って守る機能はありません。
顎の筋肉が出す力や張りを軽減したいなら、注射を検討することがある
起床時の咬筋疲労が強い、ナイトガードが急速に摩耗する、筋肉の過緊張が確認できる場合は、咬筋へのボツリヌストキシン治療を検討することがあります。
ただし、噛む力を弱めることはメリットだけではありません。硬い物を噛みにくい、食事中に顎が疲れるといった変化が出る可能性もあるため、必要以上に筋力を落とさない判断が求められます。
両方が必要になることもある
「筋肉の力を一時的に弱めること」と「歯を直接守ること」は別の目的です。そのため、咬筋ボツリヌストキシン治療を受けた後も、ナイトガードの使用を続ける場合があります。
TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿では、注射の可否だけでなく、歯のすり減り、亀裂、歯周組織、顎関節、詰め物・被せ物、日中のTCHまで確認します。当院の診査や治療の考え方は、歯を必要以上に削らない噛み合わせ治療でもご案内しています。
効果はいつから?どのくらい続く?
ボツリヌストキシン製剤は、注射直後に最大の変化が出る薬ではありません。一般的には数日後から徐々に作用し、1~2週間ほどで効き方を確認しやすくなります。
効果の持続には個人差がありますが、永続的ではなく、通常は数か月かけて徐々に弱まります。使用する製剤の患者向医薬品ガイドでは、承認された表情じわへの使用について、効果は通常3~4か月で消失すると説明されています。咬筋への適応外使用でも一律に同じ期間になるとは限りませんが、当院では経過を見る際の参考にします。
「3か月経ったら必ず再注射する」という治療でもありません。
歯や被せ物への負担、顎の疲労、ナイトガードの摩耗、前回の効き方、噛みにくさの有無を確認し、再施術を行うか、そのまま経過を見るかを判断します。効果が残っているうちに自己判断で短期間に繰り返すことは避けてください。
知っておきたい副作用と治療上の限界

比較的起こり得る症状
- 注射時の痛み
- 注射部位の赤み、腫れ、内出血
- 顎のだるさ、噛む力の低下
- 硬い食品を噛みにくい感覚
- 左右の効き方の差
- 笑いにくさ、口元の動かしにくさなど、周囲の筋肉への影響
これらは一時的なことが多いものの、程度や続く期間には個人差があります。筋肉の働きを弱める治療である以上、「噛む力がまったく変わらない」とは言い切れません。
まれでも、すぐ連絡が必要な症状
頻度は高くありませんが、アレルギー反応、全身の強い脱力、飲み込みにくさ、発音しにくさ、呼吸のしづらさなどが現れる可能性があります。このような変化を感じた場合は、施術を受けた医療機関へ速やかに連絡し、症状が強い場合は救急受診を検討してください。
使用する製剤の詳しい安全性情報は、PMDAのボトックスビスタ®患者向医薬品ガイドでも確認できます。
繰り返せば永久に効くわけではない
反復投与による長期的な影響や、歯ぎしりに対する最適な投与量・間隔は、十分に確立されていません。また、繰り返し使用することで中和抗体が作られ、効果が得にくくなる可能性もあります。
「効いている期間を途切れさせない」ことだけを目的に回数を重ねるのではなく、毎回、継続する意味と不利益を見直します。
治療を受けられない方・事前に申告が必要な方
次に当てはまる方は治療を受けられない、または慎重な判断が必要になります。
- 妊娠中、妊娠している可能性がある、授乳中
- 重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症など、神経と筋肉に関わる病気がある
- ボツリヌストキシン製剤の成分で過敏症を起こしたことがある
- ほかの医療機関でボツリヌストキシン治療を受けている
- 注射する場所に感染や強い炎症がある
- 慢性的な呼吸器疾患、強い筋力低下・筋萎縮がある
- 筋弛緩薬、筋弛緩作用のある薬、一部の抗菌薬などを使用している
また、妊娠する可能性がある女性、パートナーが妊娠する可能性のある男性には、投与後を含めた避妊期間に関する注意があります。持病、服薬、過去のボツリヌストキシン治療歴は、自己判断で省略せず必ずお伝えください。
TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿での治療の流れ

1.症状と希望を確認する
顎の疲労が出る時間帯、歯ぎしりの指摘、ナイトガードの使用歴、詰め物・被せ物の破損歴、服薬、ほかの医療機関でのボツリヌストキシン治療歴を確認します。
2.歯・顎関節・咬筋を診察する
咬筋の張りだけを見て注射を決めるのではありません。むし歯、歯のひび、歯周病、歯のすり減り、補綴物、顎の動き、口が開く範囲などを確認します。必要に応じてレントゲンや写真などの検査を行います。
当院の初診では、問診と必要な検査を行い、お口全体を確認してから治療計画を立てています。受診時の流れは初診の方へのご案内をご覧ください。
3.代替案と適応外使用について説明する
ナイトガード、TCHへの行動指導、生活習慣の確認、経過観察など、注射以外の選択肢も説明します。そのうえで、期待できる変化、副作用、持続期間、適応外使用であることに同意いただいた場合に施術します。
4.左右の咬筋へ注射する
当院では、ボトックスビスタ®50単位製剤を使用し、左右の咬筋へ状態に合わせて注射します。注射時にはチクッとした痛みがあり、内出血が生じる可能性があります。
5.2週間後を目安に効き方を確認する
施術後2週間を経過しても効果をほとんど感じない、左右差がある、気になっていた症状が改善しない場合は当院へご連絡ください。原則として施術後4週間以内にご来院いただき、咬筋の動きや症状を確認したうえで必要な対応を判断します。
費用 両側咬筋44,000円(税込)
TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿の咬筋ボツリヌストキシン治療は、2026年8月時点で次の内容です。
| 項目 | 内容 |
| 治療部位 | 左右の咬筋 |
| 使用製剤 | ボトックスビスタ®50単位製剤 |
| 費用 | 44,000円(税込) |
| 費用に含まれるもの | 施術と経過確認 |
| 保険適用 | 自由診療のため公的医療保険は適用されません |
診察の結果、ボツリヌストキシン治療より先にむし歯・歯周病・歯の破折などへの治療が必要になる場合があります。その場合の検査・治療費や、ナイトガードの費用は別途必要です。
料金や診療内容は変更される場合があります。予約時または受診時に最新の内容をご確認ください。
必ずお読みください ボトックスビスタ®の適応外使用について
当院が使用するボトックスビスタ®は、国内で承認され、国内の正規流通経路で入手するA型ボツリヌス毒素製剤です。
ただし、日本国内で承認されている効能・効果は「65歳未満の成人における眉間または目尻の表情じわ」です。歯ぎしり・食いしばり、咬筋の過緊張に対する使用は、国内で承認された効能・効果とは異なる適応外使用です。
歯ぎしり・食いしばりに対して同一成分を咬筋へ使用する治療として、日本国内で承認された医薬品はありません。海外ではA型ボツリヌストキシンを咬筋へ注射した臨床研究が報告されていますが、長期的な安全性、最適な投与量・投与間隔、すべての患者さまに対する有効性が確立されているわけではありません。
治療を検討する際は、適応外使用であること、代替方法、副作用、効果が一時的であることについて説明を受け、理解したうえで判断してください。
治療前に確認したい8つの質問
説明を受ける際は、次の点を確認してみてください。
- 私の症状は、むし歯や歯のひびではなく、咬筋の過緊張が関係していますか?
- 今回の注射では、何を改善することを目標にしますか?
- 歯ぎしりの回数と筋肉が出す力の、どちらへ働きかける治療ですか?
- ナイトガードやTCHへの指導を先に試す選択肢はありますか?
- 注射後もナイトガードを使う必要がありますか?
- 使用する製剤、量、適応外使用について説明がありますか?
- 効果が弱い場合や左右差が出た場合、いつ診てもらえますか?
- 再施術を考える場合、何を基準に時期を決めますか?
金額と注射時間だけでなく、「何を目標にし、何を残す治療なのか」を理解してから決めることが大切です。
よくある質問
一度注射すれば、歯ぎしりは治りますか?
一度の注射で歯ぎしりがなくなり、その状態が永久に続く治療ではありません。咬筋の働きを一時的に弱めることで、噛む力や顎の疲労などの軽減を目指します。歯ぎしりが起こる背景への対応や、歯を守るナイトガードが別に必要になる場合があります。
ボトックスとナイトガードは、どちらが効果的ですか?
目的が異なるため、一律には比較できません。ナイトガードは歯や被せ物を直接守り、ボツリヌストキシン治療は筋肉が出す力を一時的に弱めます。症状によっては両方を組み合わせます。
注射後に食事はできますか?
通常は食事できますが、注射部位の違和感や噛みにくさが出る可能性があります。施術当日の過ごし方については、受診時にお伝えする注意事項に従ってください。強い腫れ、飲み込みにくさ、呼吸のしづらさがある場合は、すぐに医療機関へ連絡してください。
エラが小さくなりますか?
咬筋の働きが弱まることで、時間の経過とともに筋肉の厚みに変化が出る場合はあります。ただし、当院の治療目的は小顔治療ではなく、歯ぎしり・食いしばりに伴う咬筋の過緊張や歯・被せ物・顎関節への負担軽減です。美容上の変化を保証するものではありません。
効果がなかった場合は、すぐ追加できますか?
自己判断で短期間に追加することは避けます。施術後2週間程度は作用の現れ方を確認し、効果が弱い、左右差がある場合は4週間以内を目安に診察します。咬筋の動き、症状、噛みにくさの有無を確認してから、必要な対応を判断します。
セラミックやインプラントがあっても受けられますか?
受けられる場合はあります。ただし、被せ物の破損や違和感が、食いしばりだけでなく、適合、むし歯、噛み合わせなど別の問題から起きていないか確認が必要です。ボツリヌストキシン治療だけで補綴物の破損を完全に防げるわけではありません。
西新宿で仕事をしています。相談した日に施術できますか?
診察の結果、適応があり、持病・服薬・禁忌事項などに問題がなく、治療内容へ同意いただければ当日に行える場合があります。ただし、痛みの原因を調べる検査や、先に必要な歯科治療がある場合は、診察だけになることもあります。予約時に咬筋ボツリヌストキシン治療の相談希望とお伝えください。
まとめ 注射を選ぶ前に「何を減らし、何を守るか」を決める

歯ぎしり・食いしばりへの咬筋ボツリヌストキシン治療は、噛む筋肉の働きを一時的に弱め、過剰な力や筋肉の緊張を軽減するための選択肢です。
ただし、歯ぎしりの発生を必ず止める治療でも、歯や被せ物を直接守る治療でもありません。
治療を考えるときは、
- 歯ぎしりが起こる背景に対応する
- 咬筋が出す力を軽減する
- 歯や被せ物をナイトガードなどで守る
という3つを分け、その方に必要な方法を組み合わせます。
TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿では、注射を行うことだけを目的にせず、歯、歯周組織、顎関節、咬筋、詰め物・被せ物、日中の食いしばりまで確認します。
「朝の顎の疲れが続く」
「ナイトガードがすぐ削れる」
「被せ物を繰り返し壊したくない」
そのようなお悩みがある方は、ボツリヌストキシン治療が必要かどうかを決める前の段階からご相談ください。
当院は西新宿駅から徒歩6分、中野坂上駅から徒歩5分、イオンフードスタイル西新宿店内2階にあります。仕事の合間やお帰りの際にも、現在のお口の状態を確認しやすい診療環境を整えています。
監修者情報

監修:医療法人社団 旺誠会 理事長/歯科医師 酒井 敏貴
- 2010年 日本大学歯学部卒業
- 2012年 日本大学歯学部附属歯科病院での研修を修了
- 2021年 こうとうデンタルオフィス木場を開院
- 2024年 TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿を開院
- 公益社団法人 日本補綴歯科学会、日本歯周病学会、日本口腔インプラント学会などに所属
歯科医師として10年以上、補綴・歯周・インプラント・矯正を含む幅広い診療分野で研鑽を重ねています。詳しい経歴・所属は、酒井敏貴理事長の紹介ページをご覧ください。
※本記事は一般的な歯科情報の提供を目的としています。実際にボツリヌストキシン治療が適しているか、必要な検査・治療、効果の現れ方、持続期間、副作用は、症状、全身状態、服薬、咬筋の状態などによって異なります。診断を受けずに治療方法を決めず、歯科医師へご相談ください。





