親知らずは抜歯したほうがいいの?
- 2024年10月7日
- コラム
親知らずとは?
親知らずとは、前から数えて8番目に生える最後の永久歯のことです。「智歯(ちし)」とも呼ばれ、多くの場合、20歳前後に生えてきます。しかし、親知らずは十分なスペースがないことが多く、歯ぐきの中で横向きに埋まってしまうこと(水平埋伏歯)があります。また、真っ直ぐ生えずに斜めや横向きに生えることも多く、上下の歯がうまく噛み合わず、歯磨きが届きにくいため虫歯になりやすい特徴があります。そのため、親知らずが繰り返し痛みや腫れを引き起こすことが多く、抜歯が推奨されることがあります。
親知らずは必ず抜かなければならないのか?
親知らずを必ずしも抜く必要はありません。ただし、上下で噛み合っていない場合や、斜めや横向きに生えて汚れがたまりやすい場合は、炎症を引き起こしやすくなり、歯肉が腫れて痛みを伴うことが多いです。特に顎が小さい現代人にとって、親知らずが口腔内にある必要性は少ないとされています。親知らずの状態によっては、抜歯を検討するのが一般的です。
親知らずが虫歯になった場合の対処法
親知らずが虫歯や歯周病にかかった場合、抜歯を検討するのが一般的です。これは、親知らずが本来なくても問題のない歯であり、虫歯や炎症を繰り返すリスクが高いからです。正常に機能している場合や、反対側の歯と噛み合っている場合は、虫歯を治療し、詰め物や被せ物をして保存することもできますが、抜歯が最適な選択肢となることが多いです。
親知らずと頭痛の関連性
親知らずが斜めに生えたり、他の歯を押すことにより噛み合わせが乱れると、顎や顏の筋肉に負担をかけることがあります。これにより、顎関節症や頭痛が引き起こされることがあります。急激な痛みが出た場合は、応急処置として患部を冷やし、消炎鎮痛剤で痛みを抑えることが推奨されます。
親知らずの抜歯について
親知らずの抜歯は、多くの場合、当日に完了します。抜歯後の傷口の消毒や抜糸が必要な場合もありますが、抜歯自体は1日で終わり、何度も通院する必要はありません。抜歯後は、飲酒や激しい運動を避け、血流が良くなりすぎないように注意することが大切です。
費用について
親知らずの抜歯は、基本的に保険治療の範囲内で行われ、費用は3割負担で3,000円~5,000円程度が一般的です。ただし、矯正やインプラント治療が目的の場合は保険が適用されない場合もあります。
まとめ
親知らずは、適切に生えていない場合や、炎症や痛みを引き起こす場合に抜歯が推奨されます。気になる症状がある場合は、歯科医師に相談し、適切な治療法を選びましょう。また、親知らずが頭痛や歯並びに影響を与えることもあるため、早めの診断が重要です。
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